フィトケミカルとは?

フィトケミカルとは、植物中に存在する天然の化学物質です。数は一万種類以上あると言われています。

英語では、phytochemical.「フィト」は植物を意味するギリシャ語で、「ケミカル」は化学物質を意味します。

人間の体に欠かせない栄養素として6つの栄養素があります。第7つ目の栄養素としてフィトケミカルが挙げられます。

普段の生活するうえでの身体機能維持には必要ではないですが、健康に良いとされる植物由来の化合物を意味する用語として使われています。

フィトケミカルは植物栄養素

フィトケミカルは通常の代謝には必要なく、摂取しなくても欠乏症は起きません。

フィトケミカルとは植物由来の化合物や、栄養素を指します

果物、野菜、豆、全粒粉、ナッツ等を含む食事が健康へのよい効果を支持する証拠は十分に存在するが、その効果が植物由来の特定栄養素かフィトケミカルに由来するかどうかは証拠は限られています。

数千年間、薬としてフィトケミカルは利用されてきました。

風邪への対処としてピポクラテス(古代ギリシアの医者)はヤナギの葉を使いました。

アスピリン開発の元にもなったフィトケミカル

アスピリン開発は、ヤナギの樹皮からの抗炎症作用があるサリシンが元となりました。

フィトケミカルは、抗酸化作用として用いられます。フィトケミカルの多くは果物や野菜の色素や香り、辛味成分の事です。

野菜や果物が紫外線や害虫から身を守るために作りだされているフィトケミカルが、人間の体内で同様に作用して、活性酸素を取り除き、体の免疫力を高め、がんなどの病気の予防につながるのではないかと考えられています。

近年の食物の加工法では多くのフィトケミカルが分解されて失われると考えられていいるです。

そのため、工業的に加工されたフィトケミカルの含有量が乏しいとされ、生の物のほうが多いとされています。

フィトケミカルは、現代社会において病気予防や治療に有効とされ、その欠乏は罹患率の上昇を招くとされています。

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