カンゾウ (かんぞう)
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"Illustration Glycyrrhiza glabra0". Licensed under Public domain via ウィキメディア・コモンズ.
カンゾウ に含まれる主要栄養素
栄養素名 | カルシウム | 鉄 | カリウム | カロテン | ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンC | 食物繊維 |
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100g含量 | - | - | - | - | - | - | - | - |
一日 所要量 |
- | - | - | - | - | - | - | - |
単位 | (mg) | (mg) | (mg) | (μg) | (mg) | (mg) | (mg) | (g) |
あらまし
甘草は音読みしてカンゾウと読むのが普通ですが訓読みでアマクサと読まれることもあります。
ヨーロッパから中国にかけてを主な産地とするマメ科の植物で日本でもわずかに栽培されています。根茎を乾燥させたものが生薬として用いられます。
その歴史は古く、エジプトでは紀元前14世紀の時代のピラミッドから見つかっていてギリシャでも紀元前5世紀から紀元前1世紀の文献に記述が見られます。
日本では8世紀に、亡くなった聖武天皇を慰霊するために東大寺に奉納された物が最古のものとされています。
最も一般的な用途は漢方薬で約七割もの漢方薬に配合されています。主に消化器系の薬として珍重され、あのナポレオンも胃薬として常用していたと言われています。乱獲が行われた後の群生地は砂漠化してしまうため、近年では栽培が試みられています。
薬効成分以外にも砂糖の約200倍の甘みを持つため、私達に身近なところでは甘味料として醤油に用いられています。
旬の時期
6月から7月頃に花をつけ、7月から8月にかけて種ができます。
栄養成分
甘み成分であるグリチルリチンに加えて、抗酸化作物質(ポリフェノール)の一種であるフラボノイドやアミノ酸のアスパラギンも含まれています。
効能
甘草エキスを含むのど飴は薬効成分グリチルチリンが咽喉の痛みを鎮め、痰をとり除きます。漢方の芍薬(しゃくやく)甘草湯は神経痛などの鎮痛にも用いられます。
甘草の抽出物である甘草フラボノイドには皮膚のしみなどの元となるメラニンの形成を抑制する効果が確認されています。
マメ科植物のフラボノイドはイソフラボンとよばれ、女性ホルモンであるエストロゲンと似た化学式をもつことから、女性の更年期障害や乳がんの原因となるエストロゲンの減少をイソフラボンの摂取で補うことが出来ます。
女性の心強い味方といえるでしょう。
アスパラギン酸には疲労回復、病気に対する抵抗力のアップ効果があるといわれています。
形や色の特徴
地上での高さは1mほどで薄紫色の花を咲かせます。根はかなり深く2m近くにもなります。
代表的なレシピ
ヨーロッパでは甘草の英語名である「リコリス」を冠したキャンディーなどのお菓子が健康に良いとして人気があります。(独特の薬っぽいにおいがあるため日本では好き嫌いがわかれるお菓子です。)
家庭における保存方法
甘草は主に、地中海地方や小アジアなどで取れる葉として有名で一般的には出回っていませんが、主に日光や日の当たらない涼しく陰のある場所で保存するのが一般的とされています。
そして、甘草は漢方としても中国では用いられており咳止め痛み止め等にも効果があるとされており、とても重宝されていて薬以外でも食用としても日本では食べられています。
お店における食べ頃
甘草の食べ頃は主に3月から5月にかけて店頭に並べられてる事が多く、それ以外に並べられてある場合は、中国やアジアからの輸入だと考えられます。
日本は甘草は輸入にほぼ頼っているので、日本で生産されていることはありません。そのため、川べりや野原などに咲いている事が多いです。甘草はぬめりと甘みがあるのが特徴で恩に、フキや他の野菜と共に油で炒めたり汁物などに入れて食べるのも美味しく頂けます。
甘草は味や風味などに癖がないため何にでもあい、また天ぷらなどにして食べるのも美味しいです。
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その他野菜一覧
緑黄系
アスパラガス / 南瓜 / 小松菜 / サヤインゲン / サヤエンドウ / シシ唐辛子 / 紫蘇/大葉 / 黄ピーマン / 赤ピーマン / 春菊 / チンゲン菜 / 蔓紫 / トマト / 菜の花 / 韮 / 人参 / パセリ / フキ / 緑ピーマン / ブロッコリー / ホウレン草 / 三つ葉 / モロヘイヤ / わけぎ
淡色系
枝豆 / カブ / カリフラワー / キャベツ / 胡瓜 / 牛蒡 / サニーレタス / 生姜 / スイートコーン / せり / セロリ / 大根 / 竹の子 / 玉葱 / 茄子 / 大蒜 / 葱 / 白菜 / レタス / 蓮根 / ゆり根 / 生椎茸
芋系