カタクリ (かたくり)
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"Erythronium japonicum 2006 005" by Kropsoq - photo taken by Kropsoq. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
カタクリ に含まれる主要栄養素
栄養素名 | カルシウム | 鉄 | カリウム | カロテン | ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンC | 食物繊維 |
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100g含量 | - | - | - | - | - | - | - | - |
一日 所要量 |
- | - | - | - | - | - | - | - |
単位 | (mg) | (mg) | (mg) | (μg) | (mg) | (mg) | (mg) | (g) |
あらまし
片栗はユリ科に属する山野草で、その鱗茎から良質のデンプンがとれることからかつてはいわゆる片栗粉として使われていました。球根植物に分類されますが、その鱗茎(りんけい)は小さく、デンプンの採取効率がよくないために現在の片栗粉はジャガイモが原料です。
片栗→片栗粉→食用というイメージが強いですが、花は淡い赤紫色をしていて観賞用にもなります。近年はその美しさから乱獲がすすみ本州地域で自生地が減少したことから、その保全運動に取り組む人達もいます。種が発芽してから開花するまでなんと8年もかかるため一度減ってしまった個体数はなかなか元に戻りにくいようです。
しかし北海道ではまだまだ群生地が残っています。歴史をふりかえると江戸時代に北海道がまだ蝦夷と呼ばれていたころ、狩猟中心の生活を送っていたアイヌの人達にとっては貴重なデンプン源でした。
旬の時期
4月から6月です。北海道では春の訪れをつげる花として親しまれています。
栄養成分
鱗茎のデンプン(糖質)がおもな栄養成分です。
効能
健胃作用や消化器の炎症を抑える作用に加えて強壮にも効果があります。
形や色の特徴
鱗茎の周りに丸いこぶが数珠状にまとわりついたような複雑な形をしています。葉には紫色のまだらがありますがこれに毒性はありません。
代表的なレシピ
葉・花・茎、全体をさっと茹でて冷水にとったら一口大に切り、おひたしや和え物などにして食べるとしゃきしゃきした食感を楽しめます。てんぷらや油炒め、煮物にするのも良いです。つまり山菜の調理法が一番オーソドックスな食べ方です。 山菜としては甘みがあるともいわれていますが基本的に淡白な味がします。
もちろん鱗茎をすりおろして水にさらせばデンプンをとりだして料理のとろみづけにつかうこともできますがデンプンの原材料として用いられることは現代では希少なケースといえます。
家庭における保存方法
片栗は元々多年草でこの花から我々が使う片栗粉ができて作られます。片栗粉の保存方法は様々ですが、主にタッパやプラ容器などに入れて冷蔵庫で保存したりするのが一般的ですが、プラ容器によっては隙間ができて空気が入ったり、温気によって他のものの臭いが移ったりする事があったりします。
お店では外では紙袋に入れて入ってるように見せかけていますが、一度開封してしまうとその効果が殆どなく、一度あけたらビンなどの容器に入れて冷蔵庫で保存するのが1番長持ちする方法になります。
お店における食べ頃
片栗粉は一年中売られており、また粉末なため旬の時期というのは殆どなく一年中通して料理に用いられる事が可能ですし、料理に使うととろみがついたり和菓子にも使える万能な調味料になります。
中華などを作る時によく餡として使われたり和菓子ではわらび粉の原料や饅頭のコーティングとしても用いられる事があります。
他にもくず粉として使われたりして、種類もいろんなメーカーがあり一般的サイズの他に業務用サイズの片栗粉まであるため、色んな料理に使えるのが特徴です。
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その他野菜一覧
緑黄系
アスパラガス / 南瓜 / 小松菜 / サヤインゲン / サヤエンドウ / シシ唐辛子 / 紫蘇/大葉 / 黄ピーマン / 赤ピーマン / 春菊 / チンゲン菜 / 蔓紫 / トマト / 菜の花 / 韮 / 人参 / パセリ / フキ / 緑ピーマン / ブロッコリー / ホウレン草 / 三つ葉 / モロヘイヤ / わけぎ
淡色系
枝豆 / カブ / カリフラワー / キャベツ / 胡瓜 / 牛蒡 / サニーレタス / 生姜 / スイートコーン / せり / セロリ / 大根 / 竹の子 / 玉葱 / 茄子 / 大蒜 / 葱 / 白菜 / レタス / 蓮根 / ゆり根 / 生椎茸
芋系